・固定資産税

・都市計画税

・庭木や雑草の手入れにかかるお金

・火災保険

・光熱費や水道代

・修繕費

空き家や空き地を所有している場合、多くの持続的なコストが発生します。

固定資産税と都市計画税

固定資産税は不動産の価値に基づいて課税される税金です。土地や家屋が市街化区域にある場合は都市計画税も同様に土地や建物に対して課されます。住宅用地で200㎡以下の場合、固定資産税評準額が最大6分の1、都市計画税は最大3分の1になる措置が設けられています。しかし、空き家が「特定空家」として行政に指定されてしまうと、これらの税金の軽減措置が取り消されてしまい、税額が標準額の約4倍に上がってしまいます。

庭木や雑草の管理

空き地を放置すると、雑草が生い茂り近隣住民に迷惑をかけることがあります。定期的な草刈りは必要で、これを自分で行うことができない場合(特に遠方に住んでいる場合)は、専門の業者に依頼することになり、それには相応の費用がかかります。

火災保険の重要性

空き家であっても、火災保険への加入は非常に重要です。住んでいるわけではないから火災保険は必要ないと思われる方もいらっしゃるとは思いますが、空き家は使用されていないため、火災などのリスクが高まります。もしもの時の備えとして入っておくのがいいと思います。

光熱費や水道代

空き家にたまに泊まったりして定期的なメンテナンスを行うために、電気や水道をそのまま利用できるようにしている方は光熱費、水道代もかかります。

あと空き家や空き地を所有する際には、固定資産税や都市計画税等の負担だけでなく、物理的なメンテナンスも重要な課題です。これには、定期的な建物の点検や安全対策が含まれます。例えば、空き家では屋根の破損や水漏れが進行することがあり、これを放置するとさらに大きな修繕費用がかかることになります。また、不法投棄や不審者の侵入などの問題も発生しやすくなります。

売却の検討

これらの維持費を払い続けることは経済的負担となるため、使用予定のない空き家や空き地の売却を検討することも一つの選択肢です。売却によって、これらの維持費用から解放され、新たな投資や他の経済的な機会に資金を充てることが可能になります。

空き家や空き地を所有することは、多くの責任とコストを伴います。これらの要因を適切に管理し、必要に応じて不動産の売却等を検討することも必要だと思います。

 近年、空き家の数は増加を続けており、今後、更に増加が見込まれる中、空き家対策の強化が急務となっております。

国土交通省hpから引用

日本では空き家が増え続けており、この30年間で2倍以上に増加しています。

空き家空き地に思う事