井戸について

水の重要性と井戸の歴史

人々が生活していく上で必要不可欠な物に水があります。水は色々な用途に使うことができる素晴らしい資源です。

現在のような水道が普及する以前は、住まいの近くに水を溜めて使用できるように井戸を設けて生活をしていた家庭が多くありました。

現代における井戸の存在

水道が普及している現在の日本では、井戸を見かけるのも少なくなってきましたが、まだまだ身近な所にも井戸は存在しています。

建物の再建築をする時や、売買がきっかけとなり、井戸の存在に気づいて井戸の処理をどうしようかと思っている方も多くいらっしゃいます。

井戸の埋め立てと伝統的な慣習

使わなくなった井戸の埋め立ての際にお祓いをおこなう事がありますが、それは古くから、全ての井戸には水の神様や霊が宿っていると言い伝えられているからです。

井戸の埋め立て費用とお祓い

井戸がある家屋を解体しようとした場合には、家屋の解体に追加として井戸を埋める必要があり、解体費用に井戸の埋め立て費用が上乗せされます。

埋め立て費用の相場は、おおよそ3万～5万円ほどになる事が多いです。

井戸の埋め戻しをするときには、井戸を埋め戻す前に神主や僧侶にお願いしてお祓いをするのが一般的となっています。

埋め戻し前のお祓いの費用相場は、3万円ほどになります。お祓いを神社やお寺に頼むときは、お祓いの費用以外に、神主や僧侶の出張費用も別途かかります。

井戸埋め立ての際の息抜きの重要性

埋め戻しをおこなう時には息抜きと呼ばれる処置もおこないます。

この息抜きは井戸に宿る水神様が外に出られるようにという意味と、埋めた後の湿気やガスなどを外に逃がすという意味があります。

古い井戸で、使わなくなって時間が経っていても、井戸自体は水を湛えている場合が多く、水が無い場合でも内部にガスが溜まっている場合があります。

水やガスは埋めた後でも溜まる可能性があるので、息抜きという手法が必要となります。

埋め立て時の感謝の気持ち

解体等で井戸の埋め立てをおこなう時には、水の神様や霊に対して、今まで生活できてきた事に感謝の気持ちを持つ事がとても大切だと思います。